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大徳寺515世管長 藤井誡堂自筆書 閑座聴松風 懐紙掛軸 共箱

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懐紙に「閑座」二字に「聴松風」が添えられております。懐紙とは和歌・連歌・詩・俳諧などを詠進する正式な料紙の事で、お茶掛けの本紙として御家元や僧侶が好んでお使いになる紙のことです。落款は『前大徳誡堂叟』として印が捺され、共箱は蓋裏に『閑座聴松風懐紙前大徳誡堂叟(花押)』と署名されております。共箱の桟が一箇所欠落しております*写真④の赤枠内。作品の状態は良好です。

『閑坐聴松風』
【読み】
閑坐して松風を聴く(かんざしてしょうふうをきく)
【意味】
静かに座ればただの松風の音ばかり。澄み渡った耳に澄み切った音が聞こえてくる。颯々と爽やかに吹く松風の音色は、聴く人の心までも洗い流すかのようである。松風とそれを聴く人とが一体となった人境一致の境地に遊び、ゆっくりと静寂の中にある姿。耳で見て眼で聴くように、体全体で松風の中にあるさま。

共箱。懐紙。塗軸。

▢藤井誡堂(ふじいかいどう)
明治31年(1898)~昭和59年(1984)
大徳寺515世管長、大徳芳春院二十二世、大徳寺塔頭三玄院住職。戦後より大徳寺の復興に瑞巌、雲窓らと共に尽力を示す。
特に茶陶に深い造詣を持ち、京焼陶工を指導して、江戸時代の紫野焼復興に功績を示す。自作の茶碗、茶杓、茶掛書も数多く製作、茶席では大徳寺歴代管長の中でも人気の高いひとり。印名は「誡堂」 「龍寶」(龍宝) 「露堂〃」「麻弎斤」(「麻三斤」) など。

【参考文献】
茶掛の禅語辞典 淡交社

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